昨日の産経新聞2面に
『沖縄2紙と共産「結束」』
という記事が載っていました。
日本共産党の「しんぶん赤旗日曜版」に
沖縄県の2大紙「琉球新報」と
「沖縄タイムス」の両編集局長の
インタビューが載った、という記事で、
要するに、米軍普天間基地の辺野古移設
反対を主張している両紙のバックには、
共産党がついてるんだぞー!
沖縄の2紙は、潰さなアカン!
…という「印象操作」をしたいわけですな。
しかし、重要なのはどこに
載ったかじゃなくて、
主張の中身です。
そんなわけで、実際に
赤旗日曜版の記事を読みました。
琉球新報編集局長の普久原均氏は、
「沖縄の新聞として米軍新基地に反対するのは
当たり前です。住民の視点に立てば、むしろ
反対しない方が偏っています。
1995年の米兵による少女乱暴事件後、
私たちの世論調査で、新基地賛成が
反対を上回ったことは一度もありません」
と強調。
沖縄タイムス編集局長の石川達也氏は、
「戦後70年以上たっても、沖縄の基地問題が
解決しない最大の問題は、日本政府の姿勢です。
常にアメリカ側の意向に寄り添う形で
いろんな施策を日本政府が進めてきました。
実際に被害にあうのは、日本国民たる
沖縄県民です。日本政府は主権国家として、
誰のために国家を運営していくのかというのを
本当に考えてほしい」
と主張しています。
実に真っ当じゃないですか!
そもそも『沖縄論』で描いているとおり、
沖縄で「民族の誇り」を掲げて
本土復帰運動の先頭に立ったのは、
後に共産党の国会議員となった
瀬長亀次郎であり、
自民党や「保守」勢力は
一貫して米軍の犬になっていたわけです。
琉球新報の普久原氏は、
「政府は県民が諦め、無力感にとらわれる
のを待っています。
私たちは『無力感に追いつかれるな』と
いっています。政府の意図を見抜き、
県民を励まし、力を与える。
そんな報道に力を入れています」といい、
沖縄タイムスの石川氏も、
「これからも変わらず、矛盾点や違和感を
政府にも発し続けます。そのスタンスは
県民や読者がしっかり支持してくれると
確信しています」
と語っています。
この戦う姿勢には全く共感できるし、
これは共産党がバックについている
なんてことに矮小化できる話ではなく、
沖縄の民意が支えているのだ
ということが、よくわかります。
なんてことに矮小化できる話ではなく、
沖縄の民意が支えているのだ
ということが、よくわかります。
しかし産経新聞、
「政治的中立が求められるメディア」
が特定政党の機関紙に登場した
ことを批判してるけど、
「政治的中立」って、
どの口が言うの!?
沖縄2紙の編集局長は、揃って
「権力の監視」という、
「権力の監視」という、
産経新聞がとうに忘れ去った
メディアの使命を果たすと、
インタビューで言ってるんですが。
インタビューで言ってるんですが。